ATMコーナーでの失敗
私が20代後半の時の失敗談です
その頃私が勤めていた会社では、忙しい時の残業はもちろんですが、残業しても追いつかないほどの仕事があるときは(年に2、3回)、女性の私でも徹夜をしていました 私の担当していた仕事がけっこう特殊で、他にできる人がいなかったせいもあるのですが……
夜中を過ぎ、外が白みはじめる頃、ようやく仕事のメドが立つと畳の部屋に行き(布団もありましたので)、本日の仕事の始業時間まで3時間ほど睡眠をとり、また通常の勤務をするという具合でした。
その日も前日からの仕事が終わらず、徹夜明けで通常の勤務をしたあと、さすがに疲れたなぁーと思い定時で退社しました。
バス停まで行き、所持金が少なかったことを思い出しました。
いつもバス停のすぐ近くのATMコーナーでお金をおろしていましたので、そこに行き、お金をおろすのと同時に通帳記入もしました
すると、「通帳がいっぱいになりました」というメッセージが表示されたのです。
「確か……、前に6時前だったら新しい通帳が作れるって聞いたよなぁー」と、誰からか聞いたことを思い出しました。でも、それが本当かどうかイマイチ自信がありません
「そうだ電話で聞いてみよう」
ATM機の横に受話器があり、その下には非常ボタンが設置されていました。
私の頭の中では受話器を取って……とこれからする行動が浮かんでいたのですがなぜか右手は人差し指を出し、非常ボタンを押そうとしています。
『ん??…これでいいんだっけ?』
と、一瞬考えたのですが、どういうわけか、そのまま非常ボタンを押してしまったのです
《ブーブーブー》
というものすごい音がATM機が6台くらい置いてある室内に響き渡りました
『シェーーーーー、ど、ど、どうしよう』
『このまま逃げることだろうか でも、私は走れないしなー』
と思うまもなく、奥の銀行の方から若い男性行員が猛ダッシュで駆けてきて、
『どうしました』と息を切らしながら聞いてきました。
どうしようもないと思った私は
『あ、あ、あのぅ……通帳が満杯になったんですけどぉ……』
と言うしかなかったのです
その行員の男性は、私を責めることなく、丁寧に応対してくれました。
徹夜明けで思考回路がマヒしていたのでしょうか?でも、ほんとに恥ずかしい失敗です
昨日、愛・あいネットの仕事仲間に話したところ、大爆笑となったことは言うまでもありません
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