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2007年5月

2007年5月28日 (月)

「血液型は?」 「O型です!」 「エッ?!」

 「ねぇー、みっちゃん、一緒に献血に行こう」

 私が29歳の時、会社の近くに献血車がきて、仲の良い同僚に誘われました。

 「えー、私、献血したことないからイヤダー」

 「えっ、1回もしたことないの?だったらなおさら初献血ってことで一緒に行こうよ」

 「でもぉ……」

と渋っていると、

 「わかった!みっちゃんさぁ~、ほんとは怖いんでしょ?そうでしょ?」

 「そんなことない!ただ血を採るだけでしょ!わかった、一緒に行こう!」

 8つ年下の同僚の作戦にまんまとひっかかってしまった私は、しぶしぶ献血車へと向かったのでした。

 献血車の中に入ると、最初に【血液検査】がありました。少量の血を採り、検査する人が下を向き、血液を調べながら、

 「○○さんは何型ですか?」

と質問しました。

 「はい、O型です!!」

私はきっぱりと大きな声で言いました。

 「エッ??」

びっくりしたように、ぱっと顔を上げた検査官から出た言葉は

 「○○さんはA型ですよ!」

 「エッーーーーーーーーーーーーーーーー\(◎o◎)/!」

今度は私がビックリ!

 今まで自分はO型だと思って、本とかの血液型占いでもO型のところを見て

《けっこう、当ってるなぁー》と思っていたのに…

 ショックを受けながらも採血に行こうとしている私を、献血車の隅っこに待機していた60代位のお医者さんが

 「そこの人、ちょっと来てごらん」

と呼び止めました。

 「あんたは本当に40キロあるね?」

と聞かれ、助手みたいな人に

 「ちょっと体重計を持ってきてごらん」

と命令し、体重計に乗せられました。結果は……ピッタシ40キロ。

 「気分は悪くないね? まぁー大丈夫だろう」

やっと献血するお許しが出ました。

 看護婦さんが針を刺し、初めての献血開始です。

 なんせ、初めてのことで内心ドキドキしてました。時々、看護婦さんが

 「大丈夫ですか?」

と声をかけてくれました。

 「はい、大丈夫です」

最初のうちはそう答えていたのですが……

 何ccぐらい採った頃でしょうか。だんだん頭のほうから血の気が引き、冷た~くなってくるのが自分でわかりました。

 《ヤ、ヤバイ!(・_・;) 》 冷たさは眼のあたりまできていました。

 「す、すみません、やめます!」

 看護婦さんにそう言って針を抜いてもらいました。

 「大丈夫ですか?」

と気づかう係の人に

 「大丈夫です。自分で歩けますから」

と言い、献血のお礼のジュースも2個もらって(普通は1個)仕事部屋へ戻りました。

 すると、

 「ふふふ、みっちゃんさぁーA型だったんだってー?」

 「何で知ってるの?」

 「一緒に行った子が早速報告しに来たわよ。楽しそうにしゃべっていったよ」

 その当時、会社には80人くらいの社員がいましたが、ほとんどの人がこの出来事を知っていて、私はしばらくの間、会う人ごとに

 「みっちゃん、A型だったんだって~!何でまたO型だと思ってたの?」

と聞かれる始末でした。

 今でも、その時一緒に献血に行った子とは仲良くしてますが、

 「みっちゃんは私に感謝しなきゃね。私があの時誘わなかったらずっーとO型だと思ってたんだよ」

 たぶん、一生言われることでしょう(~_~;)

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2007年5月14日 (月)

バスの中での出来事(2)

 私は13年間勤めた会社に、毎日バス通勤をしていました。

 私の借りていた部屋のある町から、会社までは普通だと30分で行けるのですが、朝の通

勤ラッシュ時には45分から50分かかっていました。始発から4つ目のバス停から乗ってい

くのですが、いつも乗客は多く、座席に座れるとラッキーで、乗車口の手すりみたいなところ

につかまって、ずっと立ったまま行くこともありました。(途中で座れることが多かったのです

が…)

 帰りも朝と同じような状況です。

 ところが、その日は同じ路線のバスが1分くらいしか間をおかずに停留所にきました。(た

ぶん、前のバスが渋滞か何かで大幅に遅れたのでしょう。)いつもに比べるとずいぶん空い

ていました。私は真ん中の乗車口から乗り、すぐそばの座席に座りました。私が座った座席

から前の方には7,8人の乗客がいて、左隣に1人、後ろの方には私の座席のすぐ後ろに1

人だけでした。

 バスが走り出して2,3分くらい経った時 (ん?何だ??) と…。

 お尻の付近に違和感を感じたのです。最初は何か分からずに (ん、ほんとに何だ?)と…。

 何か分からないまま私はお尻を前に少しずらしました。と、それが追いかけてきたのです。

 (手だーーー!) (エッーーーーーーーー(@_@;)

 そのバスは、座るところと背もたれの間にすき間のあるタイプの座席を使用していて、その

すき間から手が伸びてきていたのでした。

 (ち、痴漢だーー! エー、こんなに空いているバスなのに?? ど、どうしよう(*_*;)

 (いったい、どんな奴だ?)

と思い、首をちょっと斜め後ろの方に向けました。チラッと学生服が見え、荒い息づかいが耳

の後ろの方でしました。

 その時、私は20代最後の頃でした。そのまますっと席を変わることもできたのですが、そう

したらその子がかわいそうかなぁと思ってしまったのです。(甘いかな?) 私の左隣には5,6

0代くらいのおばさんも座っていましたし…。

 (何で?こんな公共の場で…… とにかく早く終わってー)

と願いつつ、じっとそのままの状態でいました。その手はただお尻に触れているだけで、それ

以上の行動はありませんでした。

 時間にすると、何分くらいだったでしょうか?それほど長くはなかったように思います。

 やがて、その子は自分の降りる停留所で降りていきました。

 私はそれまで痴漢といえば【満員電車】というイメージがあり、鹿児島の田舎街には無縁の

(自分にも無縁の)ことだと思っていたので、それを覆された出来事でした。

 あなたならどうしますか?やっぱり私は甘かったのでしょうか?