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2007年7月

2007年7月24日 (火)

グアム旅行 - 初めてのスキューバーダイビング -

 「姉ちゃん、今度、健二の中学卒業の記念に、グアム旅行に行くけど一緒に行かんね?」

と、妹から誘いの電話があったのは2002年の1月初旬のことでした。

 その前の年、私は前の職場で仲良くなった友人と2人でオーストラリア旅行を計画し、パスポートを更新しーの、旅行の時の洋服を買いに行きーの、サングラスを用意しーの(オーストラリアは日差しが結構強い為)とワクワクしながら9月下旬の出発日を心待ちにしていました。

 そんな私の目の前に飛び込んできた、あまりにもショッキングな映像(@_@;)

 そう、世界中が震撼した【9.11 アメリカ同時多発テロ】が起きたのです。オーストラリアだから大丈夫かな?と思ったのですが、一緒に行こうとしていた友人が『飛行機に乗るのが怖い』ということで中止にしました。(旅行代金は全額返ってきました)

 ちょっと話がそれてしまいましたが、そういういきさつを知っていた妹が誘ってくれたのでした。(何と優しい妹なのでしょう!)

 妹家族は大阪に住んでいるので、関空(関西国際空港)から飛び立ち約3時間(近い!)、グアムに到着です。私は足が悪いため、みんなが降りてからゆっくり入国審査に向かいました。横には妹が付き添ってます。入国審査のところは長蛇の列ができていて、義理の弟、姪っ子、甥っ子も並んで待っていました。

 (ああ、やっぱり時間がかかりそうだなぁ)

と、覚悟を決めて、どの列が早く流れるかな?と考えながら歩いてました。

 すると、最後尾から《ヒョコタン、ヒョコタン》と歩いてくる私を見つけた係の女性がすぐそばに来て、誘導をしてくれました。しかも、一番手前の列の並んで待っている人を押しのけ(割り込み?)最優先でしてくれたのです。私は、

 (オー!ワンダフル!さっすがー)

と思ったのですが、割り込みされた人はどう思うだろう?

 (チッ、障がい者かよー、こっちはちゃんと並んで待ってんのによぉー)

と思ってるのではないかと心配になりました。が、幸いにもそんな風には見えず、

 (すんませんねぇー)

と心の中で言いつつ、入国審査を受けたのでした。もちろん、付き添っていた妹も一緒です。事情を知らない甥っ子が

 『えー、なんでお母さんたち早かったん?』

と不思議がっていました。

 ホテルに着いてから、オプションで1日目、2日目、3日目のツアーの申し込みをしました。

 私は、前からスキューバーダイビングをやってみたいと思っていたので、2日目に【スキューバーダイビング体験、バナナボート、パラセーリング】の3つがセットになったツアーを申し込みたいと思いました。でも、心配なことが…。足が悪くて泳げないけど、それでも大丈夫かということです。ツアーの受付の人に尋ねたところ、

 『大丈夫ですよ。日本人のインストラクターがついてますので』

と、笑顔で言われてしまったからには、申し込まないわけにはいきません。妹も、

 『大丈夫よぉー姉ちゃん、やってみればいいよ!』

と…。(ちなみに妹は看護士です。もしもの時(・_・;)も大丈夫かなぁ…と)

 2日目、いよいよツアーに出発です。ワクワク (^^♪ワクワク (^^♪

 まず最初に誓約書とアンケートを書きました。心臓病はないか?とか今日の体調はどうか?などです。そのあと、いよいよスキューバーの体験です。インストラクターは日本人の男女2人でした。

 ウェットスーツに着替え、足ひれ(フィン)・水中マスク・おもりをつけたあと、他の人たちはエアータンクを背負いましたが、私はタンクを背負うと歩けないだろうということで、海の浅いところで座った姿勢でタンクを背負いました。(結構な重さでした)

 まずはみんなで輪になって手をつなぎ、水中での呼吸の仕方を練習しました。レギュレーターについているマウスピースを口に入れ、みんなでせーので海中に頭まで沈め、インストラクターの合図に合わせ、息を吸ったり吐いたりしました。思ったよりも簡単です。

 次に、海中でのコミュニケーションのとり方を教わりました。もぐっている時にインストラクターが『大丈夫ですか?』という手の合図をだしたら、『平気!』の時はOKサイン、『もうダメ!』の時は…こんなサイン(どんなサインだったか忘れちゃいました)という具合に。

 一通りの講習が終わり、いよいよ潜る時がやってきました。男性のインストラクターを先頭に、黄色い綱をみんなで交互に握り海の中へと入っていきました。もぐって少しすると、綺麗なさかなたちが泳いでいるのが見えました。

 (わぁーー!きれい!

すごく感動しました。海の中ってこんなにきれいなんだー!すごいなぁー!\(◎o◎)/と。

 時々、インストラクターが私を気づかって『大丈夫か?』のサインを目の前で出すので、OKのサインを出しました。それからさかなのエサをもらって手を出していると、さかなが寄ってきて目の前でエサを食べるのです。これがまた可愛いのなんのって(*^_^*)

 私は海の中のなんとも言えない美しさに酔いしれていました。

 何メートルぐらいもぐった頃でしょうか。私は突然吐き気を催してしまったのです。(汚い話で申し訳ないですが…)こらえてもこらえても我慢できません。胃の中の物が口の中にあがってきてしまいました。

 (ど、ど、どうしよう(*_*;) 

マウスピースをはずすことだろうか?でも、はずしたはいいけど、また口に入れなきゃいけないし、そのやり方はさっき教わらなかったしなぁ…。

 (えーい、しょうがない!)

ゴックン!! 飲み込むしかないと判断した私は一気に飲み込みました。

でも、また少しすると、ゲポッ、ゲポッとさっきと同じ現象が……。

またまたゴックン!と(・_・;)

そんなことを何回も繰り返しました。

 もうそうなると、海の中の美しい景色も何も目に入らず

 (早く上に上がりた~い。あと何分くらいもぐっているのだろう?)

とそればかり考えてしまいます。

 と、その時、私の目の前に水中カメラを持ったインストラクターが…。記念の海中写真を撮ってくれるみたいなのです。悲しいかな、カメラを向けられるとついつい、いつもの癖で右手でピースサインを作ってしまう私がいました。

 ようやく陸へあがり、みんなはお弁当を食べていましたが、私は一口も食べられず、次のバナナボートの場所へ移動したのです。気分は、まだムカムカして最悪でした。

 結局、バナナボートは私には危険だということで、気分も悪いことだし…と休んで体調の回復をはかることにしました。

 そのうち気分も良くなり、おなかが空いたなぁーと思えるようになり、カレーライスを食べました。

 パラセーリングは景色も良く、風も気持ちよくて最高の空中散歩でした。

 スキューバーダイビング、またやってみたいか?と聞かれれば、

 『うん、またもぐってみたい』

です。水圧の関係で吐き気を催したのですが、次は、もぐる前にちょっと、水圧に慣れるようなトレーニングをしてから……かな?(*^_^*)

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2007年7月 9日 (月)

愛犬タロウのため息

 私は今、2歳半になる雑種の犬を飼っています。名はタロウ。友人の知人宅からもらってきました。下の写真はちょうど生まれて2ヵ月目に引き取りに行った直後の写真です。

2_2     ちっちゃくて、かわいかった~ (*^_^*) (今もかわいいけど)

 タロウを引き取りに行く前に、私は犬を飼うのは初めてだったので『愛犬の飼い方』という本を買って勉強しました。しつけの方法とか、気をつけなきゃいけないこと等。

 引き取ってきた日の夜、見知らぬ家で、母犬とも5匹のきょうだいとも離された寂しさと不安からか、タロウは鳴きました。2月の底冷えのする夜、1時間おきぐらいに目を覚まして鳴くのです。私は眠い中、勝手口の土間に置いたダンボールのところに行き、中のタロウに

 「大丈夫だよ。いい子だからね。」

と撫でながら寝かせました。それが一晩に4,5回、3日ほど続きました。私はタロウを撫でながら自分のことを思い出していました。

 私は、小学校に入る前の年に、親元を離れ、障害児施設に入園しました。入園した最初の夜、初めての場所で、何で親が迎えに来ないのかわけが分からず、寂しさと不安でいっぱいになり泣きました。

 「だから、あんたの気持ちはよ~く分かるよぉー」

と思いながら、タロウを優しく撫でてあげました。

 4日目には母から

 「家の中では飼えないから、外に慣れさせた方がいい」

と言われ、用意した犬小屋に寒くないよう毛布を敷き、屋根の上からも毛布をかぶせ、小屋を離れました。その日の夜は鳴き声が聞こえても「ガマン、ガマン、タロウのため…」と駆けつけたい気持ちを抑えました。 

 3日ぐらい過ぎると、タロウもあきらめがついたみたいです。

 その頃プー太郎だった私は、タロウのしつけに一生懸命でした。まずは「おすわり」からです。小さなおやつを手に持ち、「おすわり」と言い、できたらすぐにおやつを与え、「いい子だねー。タロウはいい子だねー」と誉めて、頭と体を撫でてあげました。

 やがて、おすわり、伏せ、お手、おかわり、待てができるようになりました。でも、どうしてもうまくいかなかったのが、散歩の時、私よりも先に行こうとすることです。

 今までのブログを見てご存知のとおり、私は足が悪く、歩く速度も普通の人の2分の1ぐらいです(それより遅いかも…)。プー太郎の私(ひまじん)は、朝1時間くらい、夕方にも1時間ぐらいタロウと散歩に行きました。(私の今までの人生の中であんなに歩いたのは初めてです)

 リードをつけ、歩き始めるのですが、どうしても先に行こうとするタロウについていけず、リードを引っ張るはめになってしまうのです。そうして何回も引っ張ると、タロウはおすわりをして前足で耳をかくような動作をしたあとに

 「はぁ~…

とため息をつくのです。

 「もぉー、ため息ついてもしょうがないでしょ!」

と言いながら、散歩は続くのです。

 時々、学校帰りの甥っ子(タロウの名付け親)に途中で会うと、バトンタッチで私からリードを受け取り、家まで送り届けてくれるのですが、甥っ子が先に歩き出し、タロウもうれしそうに(歩くのが速いから?)ついていくのですが、後ろから遅れてくる私をタロウが時々振り返るのです。(大丈夫かなぁ?ちゃんと来てるかな?)とでも思っているのでしょうか。甥っ子もそれに気づき、

 「どげんしたとよぉー、〇〇〇おばさんが気になっとかぁ?」

と聞いていました。そういう姿を見ると、ちょっとうれしくなり、

 「ため息つかれても、まぁいいかー」

と思ってしまう私なのでした。 

 後日、高校時代からの友人に 

 「私ねー、タロウにため息つかれるがよぉー」

と話すと、

 「あっははは、ほんっとに犬がため息つくのぉー。あーおかしい。」

と大爆笑されちゃいました(^_^;)

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